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ホアキン　トレンツ　リャド






オレが一番愛する画家。






十数年前、歌も歌えないまま、くる日もくる日もレコーディングに向き合ってたあの頃






ボロボロにくだけた気持ちをかかえたままのスタジオからの帰り道






ガラス越しにいつもオレを迎えてくれてた一枚の絵画






ガードレールにもたれかかって、毎晩、リャドの絵に癒されてた。






一枚の絵画、例えばそんなきっかけに触れることで






いろんな色の記憶が存在してる事に今更ながらに気がついてしまうよ。






瞬間が永遠に変わる。






そんな言葉がとても似合う感触だ。













数年前、彼の追悼１０周年のパーティがあった。






何処から聞こえていったのか　この記念パーティに、彼に対する想いを






ビデオメッセージにさせてもらえないかと、画廊PROVAから声をかけていただいた。






オレにとっては、とても光栄な申し出だった。






絵画に詳しい知識なんて何もないけれど、ただ感じたままを






とりとめもなく語ったことを今でも覚えてる。






先日、ミュゼオ御殿場に足を運んできた。






もっと早くみんなに知らせたら良かったんだけど、、、わるいな






彼の原画展が、開催されてたんだ。














会場に入るなり、オレはただの子供にかえってしまう。






オレの魂の存在を感じる、そんな感じなんだ。






ワクワクして、体中の細胞が喜ぶ感じを体感してる。






光と闇、描かれた絵の外側まで、まるで景色が色が光が続いてるような






彼がその景色に感じてた気持ちが、まるでオレにのりうつってくるようだ。






一枚の絵画を通して、こんな気持ちにさせてくれる誰かと出会える奇跡がある。






魂が喜ぶ瞬間、みんなはどんな時に、どんな瞬間に感じてる。














　　　　　　　ありがとう　リャド






　　　　　　　　　　　　　　森友嵐士