ARASHI MORITOMO OFFICIAL SITE

３２６




完全復活LIVEのあの日から今日でまる１年。




今、いろんな場面を回想してる。




声を失ったあの頃にまでさかのぼって。




最後のツアーの年が、１９９５年で、ちょうど阪神淡路大震災があった年だった。




そして、復活の翌年、２０１１年、３１１　東日本大震災




とてつもない不安の中、今　日本は、支え合い、ひとつに力をあわせ、希望をすてず、ぜったいにあきらめない　強い強い気持ちで歩き出している。









　　　　　　　　絆




喜びでつながった絆より　悲しみを共に乗り越えた絆のほうがはるかに強い




オレが尊敬する大先輩からいただいた言葉だ。




日本は今、人として一番大切なものを育て始めているのかもしれない。




失ったからこそわかったことがあった。




失ったからこそ手にできたものがあった。




失ったからこそたどりつけた場所があった。




声を失って、１５年の月日を経て、復活できて、今、そんな風に思う。




あの頃、歌えていた頃の自分に戻ろうとばかりしていらだち　傷つけ、傷ついてばかりいた。




行き先も、道しるべも何もない、ただただ、真っ暗闇の迷路をそれでもやみくもに歩いてた。




一歩も、たったの一歩も進めないまま、ただただ時間だけが過ぎていってた。




生きてる実感すら感じれないまま。




それでも、まだ過去にしがみついていたオレがいた。




ある日、思ったんだ。




ここからはじめようって。




過去のあの場所に戻ろうとするんじゃなく、今のオレから始めればいい。




ここは、マイナスじゃない、ゼロなんだと。




そう思った。




どんな時でもどんな事でもそうだと思うんだ。




時は必ず来る。




そして、人はひとりじゃない。




一人じゃ　くじけてしまう事も、ふたり、三人、




手を繫いだ数だけ力も想いも強くなる。




必ずたどり着けるんだ。絶対にだ。




日本の復興にみんなの笑顔にたどりつくその日を




オレも、信じてる。




　　　　　　　　絆










　　　　　　　　森友嵐士